竜田川蒔絵平棗 植松抱美(東京)|古美術 茶道具 秋の棗 薄茶器 琳派風の蒔絵

近代の名工植松包美が若い頃の極上の蒔絵作品、大変な力作です。

●サイズ㎝ :高さ5 胴径8
●手取り  :漆器なので軽く、平棗なので横に広がるが大きすぎない。
●作品の状態:傷無し。使用感も少なくきれいです。仕服は経年劣化あり。
●箱の状態 :共箱 良い。紐が経年の劣化で途中切れて短くなっています。当時の紐と思われるのでそのままにして、布包みをしてあります。

●作者と印銘
植松包美(うえまつ-ほうび)1872年(明治5)~1933(昭和8)享年62
東京出身。本名は弥太郎。号は抱美、包美、不老斎。
東京の蒔絵師・植松抱民(ほうみん)の長男として生まれる。蒔絵技法を父抱民に図案を岸光景に師事した。古典蒔絵を研究して、古典の妙味を生かした伝統的で技巧に優れた作品を制作した。
本阿弥光悦、尾形光琳、原半遊斎に私淑して、意匠様式には琳派趣味のものが多いが、後年琳派風を脱して独自の様式をつくり上げた。
初期の頃は「抱美」の号を使用していたが後に「包美」に改号、また晩年の作品には「不老斎」及び「不老斎主人」としている。
明治25(1892)年、第1次漆工競技会・褒状,33年パリ万国博・「料紙硯・手箱」出品、
大正3(1914)年東京大正博・銅牌、第11・13回帝展・審査員など、漆工界の指導的な役割を果たした。東京谷中の領玄寺に葬られる。

箱の表は「堂つ田河」すなわち、竜田川。箱の蓋裏に「抱美作」の毛筆と瓢箪印があります。
上の略歴から、包美と名乗る前の、初期の作品だとわかります。
漆器にはよく見られることですが、銘はありません。


●印象や使う季節など
植松包美(ほうび)の力作で、極上の蒔絵作品です。尾形光琳の琳派を思わせる紅葉蒔絵です。ベースの漆は真っ黒ではなく、やや茶色味を帯びています。同じ色で川の波を丁寧に書いてあります。蒔絵の金色が非常に良い作品です。

蒔絵の文字で「神代(かみよ)裳(も) きか春(聞かず)」とあります。
「神代も聞かず」といえば小倉百人一首の
『ちはやぶる神代もきかず竜田川 からくれなゐに水くくるとは』が浮かびますね。
「神々の時代にすら聞いたことがない。竜田川が紅葉によって水を真っ赤に染め上げているとは。」のような意味です。
竜田川は、生駒山を源流とする奈良県の川。紅葉の名所。
在原業平朝臣(ありわらのなりひらあそん)が詠んだ歌です。

在原業平 825~880
平城天皇の孫で行平の弟。六歌仙・三十六歌仙の一人。美男で、『伊勢物語』の主人公とされる。

棗の内側、すなわち蓋裏と見込みがまた素晴らしい。梨子地で、御所車の車(車輪)の蒔絵です。車は金色が2通りと銀色の計3通りの蒔絵です。内側で描きにくいところに、どうやって描いたのか不思議です。

紅葉(もみじ)なので、風炉の季節、中秋から晩秋に使うとよいでしょう。実際紅葉(こうよう)していなくても、季節を先取りしてお使いになっていいと思います。

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